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日本の給料が安い理由。

ダイキ
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失われた30年などと言われる通り、日本は30年間給料が上がっていない国と言われていますが、東アジア諸国は所得も経済成長率も劇的に上がっています。

例えば中途採用の給料の上昇率はここ10年でマレーシアは日本の3倍、ベトナムは日本の5倍に上がっているんですよね。

  • 東アジアは遅れている
  • 日本は先進国でありアジアの覇権を握っている

などというのはとうの昔の話。

日本は給料が安いというのが東アジアの定説になりつつあります。

僕はシンガポール人やベトナム人の友人もいるのですが、彼らの話を聞くと日本で働くのはタフで想像していたのとは全然違ったと言ってる人が多いんですよね。

今日は僕のシンガポールやベトナムの友人たちのリアルな話を交えながら、日本の給料が安い理由を分かりやすく解説していきます。

途中データや小難しい用語が出てきますが、スライドやなるべく分かりやすい言葉で解説していきますので、サラサラと読み進めてくださいね。

それではいきましょう!

なお便宜上日本と海外という二項対立的な言葉を使ってますがあくまで分かりやすくするためですので、ご了承くださいね!

「読みたい!」ところからどうぞ!

30年間給料が上がっていない現実。

こちらは、東アジアでの給料が前年と比較してどれくらい上昇したのかをグラフにしたものです。

  • ベトナムは7%
  • フィリピン5.5%

とかなり東南アジアの国々は高い割合で給料が上昇しています。

一方、

日本では2%と給料の上昇率は東アジアで最低レベルです。

失われた30年と言われるように、なぜ日本だけがここまで給料が上がらないのでしょうか?

日本の給料が安い理由はデフレが続いていたり、非正規雇用を増やしたりなど様々なことが言えるのですが、

僕は会社の利益のために優秀な人材を確保しようとする人にお金をかける海外企業と、社員をイチ労働力としてしか認識せず、労働力の安定確保という認識が根底にある日本の差だと思ってます。

海外企業は会社のために人を雇う。人にお金をかける。

まず海外企業での雇用の目的は言うまでもなく「会社に利益をもたらす人を雇うこと」です。

僕のシンガポールの友人が現地の企業でHRをやっているのですが、採用の際に重視するのは、経験と会社にどんな利益をもたらすかということでした。

新卒採用でも、中途採用でも人を雇う目的はシンプルです。

必要なポジション、必要なスキルや専門性を持った人材を確保する。

そのために必要な金額を払う。

これだけなんですよね。

あまりいい例ではないかも知れませんが例えるならオークションのようなものです。

もしあなたがヤフオクで何か欲しいものを落札しようとした場合、他のライバルよりも高い金額を支払わなければ手に入れることができませんよね。

それと同じで海外では人材獲得競争が激しく企業側も必要な人材を確保するためにお金を払うので、結果給料が高くなるわけですね。

新卒一括採用で社会人がスタートするから日本の給料は上がらない

対して日本はどうでしょうか?

まず日本で働き始める90%以上の人は新卒一括採用という社会のシステムに沿って仕事を見つけるわけですが、なぜ日本には新卒一括採用という仕組みがあるのでしょうか?

新卒一括採用の問題点などは、新卒一括採用はおかしい。時代遅れの制度はすぐに辞めるべきでお話ししてますが、

簡単に言えば企業側は競争しなくても毎年安定的に新しい労働力が確保できるので、給料を上げる必要がないということです。

例えが悪くて申し訳ないんですが、

工業製品などは大量生産されることで価格が下がりますよね。

それと同じで新卒一括採用という仕組みで労働力が安定的に確保できるのでそれだけ安く雇用することが可能になります。つまり日本の場合は景気が悪いとかの前にそもそも賃金が増えないような仕組みになってるってことです。

海外企業のように、競争が激しければ優秀な人材を確保するために給料も上がりますが、日本の場合はそもそも社員が企業に安定供給される仕組みがあるので競争が激しくありません。

その競争率の低さが給料上昇を妨げる原因にもなっているんです。

年功序列は給料を上げずに最大限働かせる理由になってしまった。

そして日本特有の年功序列という考え方も、給料の上昇を妨げる原因にもなっています。

新卒で入社した後は年功序列という日本特有の考え方に沿って給料が上がっていくことになりますよね。

これはどういうことかというと、

  • 能力
  • スキル
  • 会社への貢献度

など個人の能力ではなくて、

勤続年数、つまり時間を基準にして給料が決定するということです。

この時間(期間)をベースに給料が決まる仕組みも給料が上がらない大きな原因となります。

例えばアルバイトで考えると分かりやすいですが、時給1500円のバイトであれば、仮にそのアルバイトスタッフが企業の売り上げにめちゃくちゃ貢献したとしても、雇用者はスタッフに対して働いた時間分の給料だけ支払えばOKですよね。

頑張ってるのに時給が上がらないっていうのはアルバイトあるあるですが、貢献度の高いスタッフでも普通のアルバイトと同じような時給になることがほとんどです。

アルバイトだから給料は上がりにくいという理由の前に、時間や期間で給料が決定すると給料は上がりにくくなります。

正社員も同じで日本のように年功序列で給料が決まるということは勤続年数の長さ、

つまり働いている時間の長さ基準に賃金が決まる仕組みになってると給料は上がらないってことです。

確かに高度経済成長期のようなイケイケの時代であれば年功序列で良かった。

年々給料も上がるし、勤続年数がが長ければそれなに出世もできる。

会社側も社員に長く働いてもらえるので、優れたシステムとして機能していたんですが、今って勤続年数が長くても社員が期待できるほど昇給ができない企業の方が多いわけですよね。

仕組みがすでに破綻してるのですから古い考えは辞めて貢献度が高い人、結果を出した人には相応の報酬を支払うようにするべきだと思うのですが、

いまだに年功序列という習慣や思想が残っているのは、年功序列の方が安い賃金で長時間労働させることができるからで、

トヨタなどが成果型に切り替えたりとここ数年で成果型に切り替えている企業は多いですが、日本の場合は仕組みを変える前に意識改革が必要なんだろうなと思います。

無意味な人事評価も年功序列が原因。

そして日本のように年功序列で給料が決まると、社員を評価する必要がなくなります。

だって勤続年数や年齢が昇給の条件となっているわけですから、成果を出そうとも、会社に貢献しても給料は増えないわけです。

僕の起業家仲間で元商社マンがいて、彼は部署でかなりの業績をあげたにもか関わらず給料は上がらなかったことが独立するきっかけになったと話していたと以前話していましたが、

年功序列という考え方は、人を評価する手間とコストを削減しつつ、労働力を最大化するための「言い訳」とも言えてしまいます。

年功序列を採用するメリットは社員の評価がしやすいという意見をネットでもよく見ますが、でもこれって社員の評価がしやすいのではなくて、評価する必要がないからラクっていうだけですよね。

評価というのは評価表を作ることじゃなくて、人を見るってことです。人を見るっていっっっちばん難しいことなんですけど、

でも人を見ること、正しく評価することを怠っていると人は離れていきます。

僕のベトナム人の友人は現地の企業で働いれるのですが、

年に4回、3ヶ月ごとに査定があり、

A、B、C、の3つに分けられて評価ごとにボーナスとしてもらえる額が決定されると言ってました。

  • A・・ボーナス全額支給
  • B・・ボーナスで支給される額の75%
  • C・・ボーナスで支給される額の50%

と言ったように、最高ランクでボーナスが全額支給され、評価が下がることに減額される仕組みだそうです。

そして僕の友人は一度上司から「君は静かすぎる。もっと積極的にスタッフとコミュニケーションを取った方がいい」と言われ、評価が下がってしまったことがあったそうです。

ハッキリ言われるところも海外の企業って感じですが、

これくらいハッキリと評価が報酬に繋がっていれば社員もやる気出ますし、次の改善点も分かりやすいんじゃないかなと思います。

評価を明確にして、貢献度の高い人にはしっかりと報酬を払うってことをしないと優秀な人はどんどんいなくなるでしょう。

給料が上がれば日本型でもいいけど、結局上がらないのであれば…

海外のような完全な実力主義になったら結果を出し続けなけないといけないし、常にプレッシャーにさらされるのだから完全成果主義になったらヤバいんじゃないか?

という声もあります。

確かに海外で一般的なジョブ型では結果や能力が給料に大きく響くので、結果が出ないと減給もあり得ます。

だから日本人からすると、常に評価を気にしなくてはいけないし、結果至上主義になるので変そう…と思うかもしれません。

ただ考えてみて欲しいのですが日本のようなメンバーシップ型を続けても結局、給料が上がらないわけですよね。

  • 下がる可能性もあるけど、大きく上がる可能性を秘めてる働き方
  • 下がることはないけど、上がることもない働き方

どっちがいいのか?ってことです。

今の僕らに必要なのは収入が増えて将来の不安が取り除かれることなはずですが、安定を取るあまり逆に貧困状態が続くなんてことになれば本末転倒です。

ある程度は業績や会社の貢献度によって給料が変動した方がハッピーになれると思うですよね。

それにジョブ型は能力だけで給料が決まると思われがちですが、ジョブ型のような会社でも勤続年数は普通に加味されます。

先ほども例に出した僕のベトナム人の友人の会社では給料は毎年10%上がると言っていました。この10%という数字は面接の際にハッキリと伝えているくらい確実に上がるものだそうです。

ちなみに、

日本の新卒の平均給料は23万円ですので年間10%の昇給ですと、1年で2万3000円上がることになりますが日本でこの額の昇給はまずないですよね。笑

ちょっと話がそれましたが、ジョブ型の会社でも全て能力や結果だけで給料が決まるわけではありません。

勤続年数が長いと固定給も上は上がるし、むしろ年功序列とか言ってる日本よりも年功序列が機能してるんじゃない?って思うくらい勤続年数も重視される企業もあるので、

今の会社の給料に不満がある方はジョブ型を取り入れてる企業に転職したり海外に行っちゃうというのもアリだと思います。

高齢化社会で社会保障費も上がる。

ここまでは日本の給料上がらない理由を見てきましたが、忘れちゃいけないのが、社会保障費や税金の増加です。

今後は会社の給料が上がらないことに加えて社会保障費増税のダブルパンチが起こります。

その大きな理由はもうご存知かとは思いますが、労働時人口の低下ですね。

これは元マイクロソフト社長の成毛眞さんの著書である2040年の未来予測の中で語られていることですが、2030年以降の日本のGDPの成長率はマイナス成長かゼロで推移していくと言われています。

経済が成長しないということは国の収入が減りますよね。

じゃあその減った分を何で補うかというと、

  • 税金
  • 社会保障費

です

【日本オワコン】世界一税負担が重く社会保障の低い国。安心は自分で作ろうでもお話ししたように、日本の税金の負担率の高さは現在でも世界トップレベルです。

社会福祉国家で有名なスウェーデンよりも高いですからね。

にも関わらず今後はさらに社会保障費や税金の負担が大きくなっていくのですから悪夢でしかありません。

そして社会保障費の増加はもうすでに起こっています。

こちらも先ほど紹介した書籍「2040年の未来予測」の中で登場するデータですが、2009年から2017年の8年間で給料は3%しか増えていないにもかかわらず社会保障費は26%も増えています。

このように直近の10数年を見ても社会保障費はどんどん高くなっているんですよね。

給料が上がらないという視点だけでみがちですが今後は税金と社会保障費が上がるので、手元に残るお金がさらに少なくなることは間違いありません。

社会や国の依存度を減らすために、できることから始める。

と今日は日本の給料が上がらない理由を経済的な視点では無いところからてみきましたが、日本の将来がヤバそうなのはあなたのお察しの通りです。

デフレなどの経済的な理由以外にも

年功序列や新卒一括採用などの日本独特の雇用の仕組みや風潮が給料上昇の妨げにもなってるんですよね。

ただ批判だけしていても何も変わらないですし、転職を考えるとか、日本がダメだと思ったら海外転職に挑戦するとか何か行動に移さなければ何も変わっていきません。

僕は給料を増やす努力ではなくて、収入を増やす努力をした方が遥かに現実的だと思ったので自分で稼ぐことにこだわり、ブログを始めました。

そして僕のように日本の将来を不安視する人たちのためにマーケティングや広告販売戦略を徹底的に学びゼロから個人でビジネスを始めるためのビジネスコミュニティも運営し始めた。

すでに月に100万円以上稼ぎ20年働いた会社から独立された方もいらしゃいます。

給料は上がらない、社会保障費や税金は上がり今後さらに経済的な負担が大きくなることは間違いないわけで、正直今のまま生活が今後も維持できる保障はどこにもないんですよね。

コロナのパンデミックもウクライナの戦争も現代人が想像し難いようなことが立て続けに起こってますが、今の時代何が起こるかわかりません。

まずは危機感を持つこと。

そして日本の現状を自分ごととして捉えることが大事なことなんじゃないかなと思います。

恐怖を煽るつもりはないのですが、今日の話を聞いてヤバいと思った人は、自分で豊かな人生を開拓できる人だと思いますので、一緒に頑張っていきましょう!

この記事を書いた人

ブログとリストマーケティングで、
月収10万円~100万円の収入を得る次世代ノマドを輩出。

メルボルン留学後にブログ起業で起業し2019年からマレーシア、バンコク、香港など東南アジアで海外ノマド開始、

ブログ収益化がゼロから学べる講座【FREEDOM ONE+】運営
個人ビジネスの作り方が学べるサロン【稼ぐフリーランス大学・KFU】運営

月に20箇所以上回るほどのカフェ好き。

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