- 30年間給料が上がらない事実
- 労働時間の長さ世界第一位
などなど、仕事に対しての幸福感が他国と比べて圧倒的に低い日本。
ヨーロッパはもとより、ASEAN諸国と比べてもかなり遅れをとっている現代の日本から出て海外で暮らしている若者も年々増えています。
今回はベトナムと日本のデュアルライフ中の僕が、オーストラリアでの就業経験やシンガポールや香港などアジアで働く外国人の友人たちの話を交えつつ、
- 海外移住はアリなのか?
- 個人が幸せに暮らしていくには今から何をすればいいのか?
というこをお話ししていきます。
日本の未来は暗いと考える若者が急増。
マクロミルが実施した「2022年新成人に関する調査」の結果によると、日本の未来がくらいと感じる人は61.2%にも登ったとのこと。2人に1人以上が日本の未来に希望が持てないと語っています。
自国の将来を良くなると回答してる日本人はわずか9.6%しかおらず、日本人の謙遜する文化が反映されていることを加味してもあまりに低い数字ですよね。
こちらは、東アジア諸国のGDPの成長率をグラフにしたものなのです。
見ての通り日本のGDPは15年間ほとんど成長していないのに対して、ベトナムは2000年と比べて5倍以上、シンガポールやマレーシアも3倍上に成長しています。
- 一人当たりのGDPは31位と先進国の中ではかなり低い。
- 低賃金で働く日本の労働者が10年で2倍
- 日本の賃金上昇率は30年間ほとんど変わってない(日本は107%に対して韓国は194%)
生活コストは上がる一方収入が変わらないのですから、日本の将来に希望が持てなくても無理はありません。
海外移住を考える人も年々増えている
外務省が発表している「海外在留邦人数調査統計」よると、2019年は海外に住む日本人数は2018年と比較しても2.8%も増加し過去最多の数字を記録したとのこと。
2020年以降はコロナの影響で若干下がっているものの、2021年は海外に永住権を取得した日本人は過去最多となったそうです。
なぜ海外移住をしている日本人が増えているのかというと、
- 海外で働いた方が収入が上がると考える人が増えた
- 日本のシステムを理解する人が増えた
- 働き方の変化でどこでも仕事ができるようになった
というような理由があるのではと考えています。
給料の上がらない日本よりも、海外で働いた方がいいと考える人が多くなった
こちらは、中途採用時の給料の上昇率をグラフにしたものですが、ベトナムやインドネシアなどの東南アジア諸国よりも日本の給料は低いことが分かりますね。
日本の給料が低い理由はシンプルに国際的に見ても異質な雇用システムにあります。
海外ではポジションや会社への貢献度で給料が決定しますが、日本の給料システムは会社の在籍年数で決定していますよね。
何でこんなに結果出してるのに給料上がらないんだ...
あなたもそんな風に思ったことがあるかもしれませんが、
会社に貢献しても結果を出しても、在籍年数短いという理由で見合った給料がもらえないという理不尽なことが起こります。
先日シンガポールでHRをしている友人がちょうど面接官を務めたというので、採用する際に一番重要視してることを聞いてみたところ、
経験と彼らがどんな利益を会社にもたらすかどうかを見てる
という答えが返ってきましたが、海外の企業らしいシンプルな答えだなと感じました。
そもそも日本の企業は専門性や能力のある人にお金を出せないのかというと、雇用に対する考え方全然違うから。
海外企業の雇用の目的は会社に利益をもたらす人材を確保することです。
これできる人にはこの金額払いますよ!
っていうスタンスなんですね。
一方で日本の雇用の目的は労働力を確保することです。
新卒一括採用は日本特有のシステムであることはご存知かと思いますが、なぜ日本がこの新卒一括採用という方式をとっているかを考えると日本における雇用の目的が見えてきます。
マンモスを追いかけているような原始時代で食料を確保するとしましょう。
その際に毎回森に入って食料を探すよりも、毎年決まった時期に収穫できるお米を育てたの方が安定的に食料を確保できますよね。
例えが悪くて申し訳ないですが、これと同じです。新卒一括採用というシステムを取り入れることで、一定の金額で安定的に労働力を確保することができるわけです。
そして労働力を確保することが雇用の目的となった場合どういう発想になるかというと「できるだけ低賃金でたくさん働いてもらおう」
となります。
だから長時間労働が問題になりブラック企業という言葉が生まれたり、20年近く働いても数万円しか給料が上がらないということが普通に起こるわけです。
若くて専門性のある人材を高額で採用する海外企業とイチ労働力としてしか認識せずに低賃金で長時間労働を課そうとする日本企業の間では賃金格差が生まれてしまうのは当然です。
だから有能な人は若いうちに語学を身につけ海外に挑戦したり、海外の企業で働くことで収入を増やそうとするのは、自然な流れかなと思います。
ちなみに僕のシンガポールの友人の同僚は日本で働いたことがあるようなのですが、4人中2人はもう日本で働きたくないと言っていたそうです。笑
日本の仕組みを理解している人が増えた。
続いての理由は日本の仕組みを理解し、税金や年金、社会保障などのシステムが今後さらどうなるか予測を立てられる人が増えたということ。
語弊を恐れず言えば、
一般的な生き方をしていては、生活が苦しくなる一方であることに気づき始めている人が多くなった。
ということです。
税金は世界でもトップクラスに高い
例えば税金と社会保障費についてはこちらで詳しく解説していますが、
日本は世界でもトップクラスに税金の高い国です。
よくスウェーデンやデンマークなど消費税が20%を超える国と比較され、日本はそれほど税金が高くない国だと思われていますが、僕らの税の負担率を考えるとスウェーデンよりも1.7倍高い税金を払っているんです。
また年金制度にも大きな不安が残ります。
現在は仮に平均的な月収の会社員が65歳の定年まで働いても、その後もらえるとされる年金は15万円程度です。
月15万円程度では、
「定年後は旅行でも行ったり、ちょっと贅沢してのんびり暮らす..」
というのはかなり難しい金額ですが、
現在の年金制度が今後も維持される可能性はかなり少なく、現在よりもさらに受給額が下がり、受給可能年齢の引き上げられることが考えられます。
こちらは、マーサー・グローバル年金指数ランキングというもので、
各国の年金システムを評価したランキングですが、2020年の日本のランクは39カ国中32位となっています。
指標の中でも持続可能性の数値が極めて低く、これは現在の年金制度が今後続かない可能性が高いことを意味しています。
当たり前のことを言うが、出生率が死亡率を上回る変化が起こらない限りいずれ日本は消滅するだろう。これは世界にとって大きな損失だ。
イーロンマスクも日本の超高齢化を危惧してこのようなツイートをして話題になっていましたが、年金を支払う労働者に対して年金を受給する高齢者が多すぎて支えきれないことは目に見えてること。
今の年金制度には頼れない、少なくとも現状よりも良くなるなることはない、と見た方が現実的なんですよね。
生活コストの高さは世界第4位
さらに日本の生活コストは世界で4番目に高い国。アジアではトップです。
- 給料が増える見込みの低さ
- 税金、社会保障費の重さ
- 生活コストの高さ
を1つずつ見てみると、
日本はそもそも貯蓄ができないようになっている国なんですよね。
20代、30代のバリバリ働く時期は、サービス残業や給料が上がらないことに悩み、65歳を超えれば収入少なすぎることに悩む。
それならばベトナムやマレーシアなどにできるだけ早く移住し、生活コストを抑えつつ収入や貯蓄を増やそうと考える人も少なくありません。
こちらはマレーシアのクアラルンプールですがwi-fi代、光熱費込みで1ヶ月7万円程度
- ジム、サウナ、プール付き
- 屋上にカフェ付き
- 1階にはセブンイレブン
- 最寄り駅まで徒歩3分
- KLCC(中心地)までgrabで10分程度
という好条件でありながら、家賃が7万円程度で住めてしまいます。
僕が住んでいたエリアは日本でいう渋谷、新宿のようなエリアですが、日本で渋谷、新宿あたりで家賃6万円で住もうと思ったら、6畳一間の物件や、駅まで徒歩20分以上はかかるなど不便な場所にしか住ないですよね。
家賃を抑えることで時間を有効に使えなかったり、生活の質が下がり新しいことに挑戦するエネルギーすらも奪われるのであれば人生の損失でしかありません。
それなら日本を出て若いうちにできるだけ収入を増やせる環境をつくろうと考えるのは自然なことですし、さらに日本で暮らすよりもワンランク上のライフスタイルが送れるとなれば、海外で暮らした方がいいと感じる若者も多いのではないでしょうか?
生活水準がすでに高い国に住むのではなくて、成長率が高い国に住むことは生活の基盤をつく上では大きなメリットになりますね。
ちなみにマレーシアは大学のレベルも上がっていて、2021年の世界ランクでは公立大学が全てトップ200に入るなど教育レベルの成長が半端じゃないです。加えて英語環境も整ってるので幼い頃から英語も学べるので、完全な移住先としても優秀だなと個人的には感じます。
国や社会の依存度を減らす働き方をしよう。
普通に暮らすことも難しくなっている今の日本で僕らに求められることは、
国や社会への依存度を減らすことです。
僕は旅行や英語が好きなことが幸いして現在のような海外と日本を行ったり来たりする働き方をするようになりましたが、ちょっとでも海外に興味があるのであれば、思い切って海外で暮らす事も悪くないと思います。
何が起こるかわからない今の時代、人生の選択肢を多く持つことこそ最大のリスクヘッジではないでしょうか?
- 収入源が複数ある
- 働く環境を選べる
収入も、働き方も、住む場所も、
1つに依存させないことこそ僕らが豊かになっていく方法だと考えています。
幸いなことに日本では副業解禁の流れも加速し、個人でスモールビジネスを構築するなど、会社の給料以外で収入を増やすことも難しくありません。
僕は個人ビジネスが学べる少人数コミュニティを運営してるのですが、
- ブログ収益化スキルを身につけフィリピン移住を実現した方
- 20年間働いた会社を辞め月収を3倍上に増やした方
など国や会社に頼らず自分で働くことを実現したメンバーもいらっしゃいます。
- 語学を身につけて海外で暮らせる準備をする
- 何か副業を始めてみる
- 趣味をお金にできるように頑張ってみる
など人生の選択肢を増やす方法はいくらでもあります。
自分の身を守るためには、行動するしかない。
今日の記事では、
日本の現状のネガティブな側面を並べましたが、環境のせいにしても自分の未来は何も変わりません。
日本の未来が絶望的だと思うなら、
会社の給料が上がらないのであれば、
自分が成功できる場所を見つけて、挑戦する方がずっと将来性がありますよね。
林修先生がどこかの番組で「定数じゃなくて変数に注目しよう」と言っていましたが、
日本の未来が暗い事も、会社の給料が上がらない事も僕らがコントロールできることではありませんよね。日本の雇用システムが悪いから、会社の給料が上がらないから・・
と変えられない部分ばかりに目を向けても未来は何も変わりません。
それなら行動して自分の力で変えられる変数にだけエネルギーを注ぐ。
今いる職場の給料が上がらないのであれば転職をするのも1つの方法ですし、思い切って海外の企業に挑戦するのもアリでしょうし、過去の僕のようにブログを始めて会社以外で収入を得ることも1つの方法かもしれません。
実際に4ヶ月後にはブログで10万円は稼いでいて年収で言えば120万円増えていましたが、もし僕がブログで収入得るために行動をしていなければ何も変わらない自分に文句を言いながら暮らしていたと思います。
行動すれば確実に未来は変わっていく。
今の環境が悪いのであれば、とにかく動いていきましょう。
僕も頑張ります!
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