今日は「海外ノマドの人たちはビザどうしてるの?」っていうな疑問についてお話ししていきたいと思います。
結論を言えば、観光目的として、「ビザなし」つまり通常の海外旅行と同じ要領で入国しています。
必要に応じてE-visaの取得や現地でアライバルビザ(観光ビザ)の取得をする場合もありまね。
最後には数年単位で滞在できるビザの取得方法やあまり知られていない長期滞在可能なビザの種類についてお話ししていきます。
- 海外ノマドはビザが必要?
- どれくらい滞在できる?
- 長期間滞在する方法は?
- 数年単位で滞在する方法と選択肢
この辺りを僕の経験を交えて詳しくお話ししていいます。
海外のノマドでも基本的には海外旅行と同じ。「ビザ」は必要ない
通常外国に入国する際には「ビザ」という入国許可証が必要になります。でも日本と国交がある国は観光目的に限っては「ビザなしでいいよ!」っていう措置をとっているんですね。
よく日本のパスポートは最強と言われたりしていますが、ビザなしで入国できる国の数が多いためこのようなことが言われているわけです。
だから海外旅行をする際にも「ビザ」って意識したことありませんよね?でもの他の国の場合はそういうわけにもいかなくて、
海外の友達と話していると「僕が日本行く時はビザが必要で大変!」とか「滞在できる日数が短い!」って会話がよく出ます。
各国のパストートの情報が見れるpassport indexによると、2020年3月現在、
- ビザ免除・・・123カ国
- 空港到着時にビザ発給が必要(入国チケットのようなイメージ)・・・47カ国
- 事前にビザが必要・・・28カ国
となってます。
ロシア本土は観光目的であっても事前のビザ申請が必要な国ですが、ウラジオストクは規制緩和されているので、オンラインで簡単に申し込むことができます。
あとは、このあと詳しくお話ししていきますが、「滞在期間延長」のために、ベトナムへ渡航した際にはビザの申請をしました。
どれだけ滞在できる?
続いて滞在日数ですが、これは国に滞在可能日数は異なります。
そして滞在期間を延長する場合は、現地でビザを取得したり、予め「観光ビザ」を取得することが必要になってきます。
タイ | 30日 |
マレーシア | 90日 |
シンガポール | 30日 |
ベトナム | 15日 |
ドバイ | 30日 |
イギリス | 最長6ヶ月 |
オーストラリア | 0日(ETAS申請で3ヶ月) |
アメリカ |
0日(ESTA申請で90日) |
このように国によって違います。
海外ノマドとしてロングステイするにはどうすればいい?
ビザなしで外国に滞在しながら「ノマド」することができることは分かってきたと思いますが、先ほどご紹介した「既定の日数を超えて滞在したい場合はどうすればいいのか?」というお話をしていきたいと思います。
ロングステイするには基本的には「観光ビザ」の申請をします。
観光ビザの申請をすれば、「ビザなしでの入国」よりも長く滞在することができます。
方法は3つ
- 現地到着後にアライバルビザを取得する
- 現地で滞在日数延長の申請をする
- 渡航前に観光ビザを取得する
現地到着後にアライバルビザを取得する
アライバルビザというのは現地の空港や国境で申請できるビザのことで渡航前に申請するビザとは違って、現地に到着後に発給してもらうビザのことです。
例えば、ベトナムの場合はこのように、
シングルビザ(1回のみ入国可能)
- 1ヶ月:25USD
- 3ヶ月:25USD
マルチビザ(期限内なら何回でも入国可能)
- 1ヶ月:50USD
- 3ヶ月:50USD
となっていて滞在日数と、入出国が可能かどうかでビザの区分されています。
滞在日数や行動範囲によって自由に選ぶことができます。
審査のハードルも低く、犯罪歴やよほどの不備がない限りビザが降りるので、実質お金を払って滞在期間を伸ばすような感覚です。
現地で滞在日数延長の申請をする
それ以外にも、現地で滞在延長を申請すれば滞在日数を伸ばすことが可能な国もあります。
シンガポールはビザなしで滞在できる日数は30日ですが、現地滞在中に申請をすることでさらに30日滞在することが可能になります。
こちらも同様にハードルは低いので、申請をする手間以外にデメリットはありませんね。
渡航前に観光ビザを取得する
最後の方法は渡航前にビザの申請をする方法です。
僕はベトナムに入国する際にビザを申請したのですが、申請ナシの滞在なら上記の表にもあるとおり15日です。
でも予めビザを申請することで、1ヶ月~3ヶ月間滞在することが可能です。
アライバルビザと同じようなものですが、現在はE-visaと言って、大使館に行かなくてもネットで申請できるので、最初から長期滞在する場合はネットで申請しておく方が断然おすすめですね。
僕は基本E-visaがあればE-visaで申請しまして、何か不備があってもすぐに対処できるので安心です。
ビザランとかやめた方がいいよ。
ここまででをちょっとまとめると、
- ノマドは基本「観光」という名目で入国する
- ビザなしでも滞在できる
- ビザを申請すれば長期滞在も可能
ということなのですが、ビザランという黒っぽいグレーな方法で長期滞在をする方法があります。
ビザランとは何かというと、
というように、
「滞在期間が近くなったら近隣諸国に移動して、また再度入国して…」
ということを繰り返して滞在期間を伸ばす手法です。
特に東南アジアなど陸続きで近隣諸国と接している場合はバスなどで手軽に移動できるためにこのような方法が実践されています。
でもほんとやめた方がいいです。
一回でも入国拒否されると、その国に再度入国するのが難しくなりますし、そもそもそんな入国方法が許されるわけがありませんよね。
近年では規制も厳しくなってますし、スマートじゃないんでやめましょう。
数年単位で滞在する場合
観光ビザで滞在する場合でも限界があって、長くても3ヶ月~6ヶ月です。
じゃあツイッターなどでみる海外在住ノマドはどうやって数年間もの間、長期期滞在しているのでしょうか?
現地で法人を立ち上げるなど方法は1つではありませんが、その1つの方法に「特別なビザの取得」というものがあります。
一般的ではありませんし、お金もかかりますが、条件が緩く数年単位で長期滞在も可能です。
タイ:タイランドエリート
タイの観光庁が運営する会員制度で、ビザとはちょっと違いますが、長期滞在ができます。
最もベーシックなプランは日本円で約165万円から。
タイランドエリートのメンバーには5年間のビザが発給され、
- 5年間何度でもタイに入国可能
- 1回の入国で最大1年まで滞在可能
という条件になってます。
このタイランドエリートはラグジュアリーを売りにしてるので、
- リムジンの送迎
- コンシェルジェサービス
などのハイクラスのクレジットカードのようなサービスもついてます。
マレーシア:MM2H
マレーシアはビザなしでも90日滞在できるほど制限のゆるい国なのですが、そのマレーシアが発行しているMM2Hというビザがあります。
こちらは10年間マレーシアに長期滞在できるビザでマレーシアが日本からの移住先ナンバー1に選ばれる理由はこのビザが存在しているからです。
ビザ取得の条件
- 1350万円以上の所有財産の財産証明
- 月額27万円以上の収入証明(申請時から遡って三か月間分)
- マレーシア国内の銀行に405万円以上の定期預金(ビザの期間中は解約不可)
ということで、お金さえあれば、取得ハードルはかなり低いです。
MM2Hのメリット
- マレーシアに10年間無条件で滞在可能(入出国も完全自由)
- 自動車免許が取得可能
- 住宅が購入可能(ローンも可能)
オランダ・ベルリン:フリーランスビザ
オランダやベルリンなどはフリーランスビザというノマドのためにあるような次世代のビザがあります。
詳しい説明はここでは割愛させていただきますが、
フリーランスとして働いていて、かつ現地で生活できるほどの収入を得られている場合は長期滞在が認められるビザになります。
このビザの素晴らしい点はクライアントが現地にいなくてもいいところ。日本在住の日本人向けにビジネスをしていても基本的には認められます。
このビザを一度取得すれば数年スパンで大罪が認められます。
こういう長期滞在ビザで滞在するとそれが信用となります。
観光目的のビザとは全く違うビザでの滞在なので、ヨーロッパ中心に回りたいのであればかなりおすすめですね。
最近だとIT大国のエストニアもフリーランスビザを発給するとも噂されています。
学生ビザ・ワーホリビザ
あとは学生ビザでしたら、ほとんどの国で発給してもらえますので、何かを学びながら現地でノマドワークするのであればいい選択肢かもしれませんよね。
ワーホリも30歳以下でしたら無条件で1年滞在できますからかなりおすすめですね。
海外ノマドのビザ事情まとめ
というわけで海外ノマドのビザ事情をお話してきました。海外ノマドと言ってもスタイルは様々です。
現地で働くことになれば企業から「就労ビザ」を申請してもらい長期滞在できることもありますからね。
特にメディア運営やコンテンツマーケティングスキルって現地のスタートアップ企業が欲しているスキルだったりしますのでノマドしながら現地のスタートアップで働くという選択肢もありかなと思います。
ご自身の働き方や理想的なノマドライフを考えながら海外の滞在プランを練っていきましょう。
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