今回はシリウスからWordPressに移行するやり方について説明します。
移動するやり方複数ありますが、今回は僕が移行させたやり方で解説していきます。シリウスからWordPresへの移行がメインですが、htmlサイトからWordPressに移行したい方も参考になると思うので、ぜひ参考にしてみてください。
シリウスからワードプレスに移行するメリット
シリウスはとても優れたツールですが、GoogleがWordPressを高く評価していることもあって、最近移行したいと考えている方も多いようです。
テンプレートの種類も豊富ですし、見た目が洗練されていますね。最先端のウェブメディアは間違いなくワードプレスから生まれるでしょう。
また従来のhtmlサイトやシリウスでは手間がかかるようなことも、WordPressではプラグインを使って簡単にできてしまいます。
フェイスブックのOGP設定などはシリウスだと、とても時間がかかりますが、ワードプレスならあっという間にできますね。
ホームページのように、ほとんど更新されないウェブサイトならばシリウスの方が管理しやすいですが、定期的に更新されるようなメディアであるならば、早いうちにワードプレスに移行した方が得策かと思われます。
シリウスからワードプレスに移行する手順
結構な長旅になるので最初に手順だけ解説してしまいます。
- 既存サイト(シリウス)のURLの下に【wp】というフォルダを作り、そこにWordPressをインストール
- インストールしたWordPressにシリウスの記事をコピペ(今回は手動で)
- 記事の移行が済んだら【wp】フォルダ(新サイト)のバックアップをとる(デスクトップなどローカル環境がベスト)
- サーバー上のシリウスのファイルを削除
- バックアップを取った【wp】内のファイルを再度アップロード(今度は既存のシリウスサイトのURL)
- 最後に置換ツールSearch and Replace for WordPress Databases Scriptをを使いhtmlからphpファイルに書き換える
- 完成!
シリウスのサイトがhttp://test.comならhttp://test.com/wpにWordPressをインストールします。インストール先はワードプレスをインストールする時に設定してください。
fanction.phpなどを書き換える必要がないので失敗しにくいと思います。
以上がシリウスからWordPressへ移行する流れです。ここからは詳しく説明していきますね。
注意点
必ずバックアップを取ってから行ってくださいね。
- 始める前にシリウスでバックアップを取る
- ワードプレスに記事を移動した後バックアップを取る
作業が進んで行く過程でその都度バックアップを取っていくようにしてください。
シリウスのサイトURLの下にワードプレスをインストール
まずは既存サイト(シリウス)の下に【wp】というフォルダを作り、そのフォルダにワードプレスをインストールします。
インセプションで言う夢の第2階層的なものですね。記事の移動が終了後、元のURL、(第1階層)に戻します。
分かりにくいですね(笑)
具体的にはサイトURLが、
というように、新しくフォルダを作りワードプレスをインストールをします。
このURLにワードプレスをインストールしてワードプレス移行に向けて準備をしていきます。そして、最後に元のhttp://test.comに戻して完成となります。
それではワードプレスをインストールしていきましょう。
まずはXserverのコントローラーパネルにログインします。他のサーバーをお使いの方はサーバーごとの手順でワードプレスのインストールを行ってください。
設定対象ドメインから、ワードプレスに移行させるサイトのドメインを選択して、自動インストールをクリックします。
プログラムのインストールのタブを選択し、インストール設定をクリック。
- インストールURL・・・wpと入力
- ブログ名・・・・・・・現在のサイト名
- ユーザー名・・・・・・任意のユーザー名(推測されないもの)
- パスワード・・・・・・任意のパスワード
- メールアドレス・・・・お使いのメールアドレス(ワードプレス用のものがベスト)
- データベース ・・・・・自動でデータベースを生成するにチェックを入れる
インストールをクリックで完了。
移行に向けてワードプレスの設定方法
続いて、移行に向けてインストールしたワードプレスの設定していきます。
ワードプレスをNoindexにしておく
まず、ワードプレスに記事を移動している間にインデックスされないように、一応Noindexにしておきます。
ダッシュボードから設定を選択し、表示設定をクリック。
検索エンジンでの表示という項目の【検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする】にチェックを入れて変更を保存をクリックします。
これで移行作業中に検索エンジンにインデックスされることが無くなります。
パーマリンクを変更
続いてパーマリンクの設定を行います。
http://test.com/カテゴリー名/エントリーページ名.html
シリウスはカテゴリーに属しているエントリーページは上記のようなURLになりますので、シリウスと同じようにパーマリンクに合わせる必要があります。
ダッシュボードから設定を選択しパーマリンク設定をクリックします。
カスタム構造を選択し、【/%category%/%postname%.html】と入力します。
WP No Category Baseをインストール
WordPressのカテゴリーページは設定したカテゴリー名の前にCategoryというスラッグが入ってまいURLが変わってしまいます。それを防ぐためにWP No Category Baseというプラグインでスラッグを揃えます。
例えば、appleというカテゴリーがあったとしたら、
となってしまい、カテゴリーページには/categoryというスラッグが自動で入るようになっています。
これでは今のサイトとはURLが変わってしまって、好ましくないのでWP No Category Baseを使ってこの/categoryというスラッグを消してシリウスのカテゴリーページに揃えます。
プラグインの新規追加から、【WP No category Base】をインストールして、有効化しておきましょう。
これで/categoryを削除することができます。
シリウスのページに合わせてカテゴリーをつくる
続いてシリウスのカテゴリーページに合わせてカテゴリーを作っていきます。
シリウスのカテゴリーページ名をスラッグにしてください。
シリウスの設定
続いて、ワードプレスに移行する前にシリウスの設定をしておきましょう。
記事の整理
シリウスはドメイン直下にエントリーページを置くことができますが、ワードプレスでは必ずどこかのカテゴリーに入ります。
ドメイン直下のエントリーページは固定ページで作るしかなくなってしまいますので、できることなら、ワードプレスに移行する前にシリウスの方でカテゴリーに分けておいた方がいいです。
その際、URLが変わりSEOの効果が薄れてしまうかもしれませんが、固定ページはカテゴリー分けができません。
ユーザビリティを考えるとあらかじめ、カテゴリーに分けておいて方がいいと考えます。
シリウスの自動振り分け機能をオフにする
ワードプレスのテーマはレスポンシブデザイン対応です。シリウスもスマートフォンに対応しているのですが、システムが少し違います。
シリウスはスマホ用のPC用のサイトが別にあり、PCユーザーはPC用のサイトへ、スマホユーザーはスマホ用のサイトへと、振り分けられています。
シリウスでこのスマホの設定をそのままにしておくとワードプレスに移行した時に不具合が出るという情報もあるので、【振り分けない】に設定しておきましょう。
シリウスのメニューからサイトオプションを選択します。
続いて、iPhone設定を選択し、自動振り分けの項目で【振り分けしない】をクリック。
OKをクリックし、設定完了です。
記事を移動する
いよいよ記事の移動ですが、今回は手動で行います。
記事はシリウスからコピぺでOKです。
ワードプレスのパーマリンク設定は完了しているので、シリウスの記事のエントリーページ名を入力して、パーマリンクを揃えましょう。
FTPソフトを使って移動する
FTPソフトを使って現在【wp】に入っているファイルを元のURLに移動させます。
この移動は画像ファイルも含み容量が大きくなるため。FTPソフトはFailzilaを使用してください。
ぼくはFFFTPで試したのですが、エラーがでてダメでした。Failzilなら安定して動作するので安心です。
まずローカル(デスクトップ)に新しくフォルダを作ります。そこにPublic_htmlにあるすべてのファイルコピーしてください。
正しくコピーできていることを確認したら、【pulic.html】内のすべてのファイルを削除します。
続いて、先ほど新しく作ったフォルダから【wp】フォルダを選択して、その名にあるファイルをすべて【public.html】にコピーします。
ファイルをインストール
最後にhtmlからphpに書き換えるsearchreplacedb.phpというプログラムを使ってワードプレス化します。
まずはこちらからバージョン3.1.0をダウンロードしましょう。
2018/2/20追記
ファイルのダウンロードができないというコメントを頂いたので確認してみたところ、ダウンロードの方法が変わっていましたので、新しいやり方を記載しておきますね。
こちらからリンク先に飛んでいただくと、上記のような画面になりますので、【knowledge check】の項目すべてにチェックを入れます。
ちなみに・・項目の内容は
- このスクリプトはにセキュリティ上のリスクがあることを承知いたします。
- 使用後はこのスクリプトをサーバー内に残さないことを理解します。
- 私がこれから実行することを理解してます。
となっています。
Nama・・・・名前
Email・・・・メールアドレス
を入力してSUBMITをクリックします。
すると、このような画面が表示され、先ほど入力したメールアドレスにメールが届いているので確認しましょう。
メールの中の【Search Replace DB v.3.1.0】をクリックしてダウンロードしてください。
もし3.1.0がうまく動作しないようでしたら、このメールから古いバージョンの2.1.0もダウンロードすることができます。
ダウンロードしたファイルを解凍しておきます。
続いてFileZilaを立ち上げ、先ほど解凍したフォルダ【Search-Replace-DB-master】をフォルダごと、public_htmlにアップロードします。
続いて、インターネットブラウザ(safariやgooglechrome)を立ち上げ、
と入力します。
test.com/Search-Replace-DB-master/となりますね。
URLを入力すると、上記のような画面になります。
- replace・・・・【/wp】をつけたURL(test.com/wp)
- with・・・・【/wp】を省いたURL(test.com)
と入力します。
ここではhttp://は省略したURLを入力してください。
URLが正しく入力されているか、確認し【live run】をクリックします。
最後に【delete me】をクリックして、この置換ツールを削除すれば完了です!
500 Internal errorが出てしまったら・・・?
これで完全にワードプレスに移行できているはずですが、500 Internal errorが発生してしまうことがあります。
僕はここでトップページ以外は500エラーが出てしまってかなり焦ったのですが、500エラーが出た場合は.htaccessに問題があるので、簡単に対処することができます。
.htaccess内に/wpの記述が残っていて、それが原因で500 internal error になっています。
.htaccessのバックアップを取り、メモ帳なので開いてみましょう。
- RewriteBase/wp/
- RewriteRule . /wp/index.php[L]
となっている場合にはこの赤字の部分を削除してください。
- 『RewriteBase/wp/』→『RewriteBase/』
- 『RewriteRule . /wp/index.php [L]』→『RewriteRule . /index.php [L]』
これで、500エラーが解消されます。
まとめ
シリウスからワードプレスに移行するは手間がかかる作業ですが、定期的に更新されるメディアならば、ワードプレスの方が適しているといえます。
ちなみにSEOの変化ですが、僕のサイトは記事が70記事ほどしかなくアクセスも少ないサイトだったので、ほとんど変化はありませんでした。
シリウス使い続けてももうメリットないと思い以降をこころみこの記事にたどり着きましたが・・・
あきらめることにしました。難しい・・。今、シリウスからWPへのワンクリック移行ツール作ったらバカ売れしそうですね!5万くらいなら即買いしますよ。