こんにちは、Daikiです!
今日は僕のサウジアラビア人の友人がイスラムの聖地であるメッカに旅行に行って来たとのことで届いた写真をシェアしたいと思います。
その友人とはかれこれ2年くらいの付き合いになるんですけど、彼女は僕と出会ってから一回もメッカに行っていなかったのでこれはチャンスだっと思い『写真いっぱい撮ってきて!』とお願いしておきました。
何と言ってもイスラム教徒以外はメッカに入ることができませんからね。僕はどう転んでも入ることはできないわけです。
今回はメッカの貴重な写真と共にサウジアラビアってどんな国なのか少しでもお伝えできればいいなと思います。
サウジアラビアってどんな国?
サウジアラビアは中東で最も大きな国で国土の半分以上が砂漠で紅海とペルシャ湾に接しています。
なんとなく聞いたことがあるかもしれませんが厳格なイスラム教、スンニ派の国ですね。
人口は3089万人で日本の4分の1。総面積は日本の5.7倍で首都はリヤド、言語はアラビア語。
イスラム教最大の聖地であるメッカと第二の聖地であるメディナがあって毎年多くの巡礼者が訪れる国となってます。
イスラムのイメージの一つに女性は黒装束の衣装を身にまとっているというのがありますが、女性は外出するときはアバヤという黒い衣装を着て、ヒジャブという黒いスカーフ纏わないといけません。
日本人はいけない国?
サウジアラビアはほんの最近まで日本人は行くことができない国だったんです。
サウジアラビアは日本と国交があるもの、日本人に対して観光ビザを発行していませんでした。
仕事で行くか、もしくはサウジアラビア国籍の方と結婚しているか、特別な理由がない限りはビザは降りませんでしたが、今年の3月に日本人にに対して、観光ビザの規制が緩和してビザの取得が可能になっています。
まだまだ観光で行く方は少ないと思いますが、日本人でも観光できる国がこの世界で一つ増えたのは嬉しいことですね。
女性は運転ができない!
サウジアラビアではイスラムの教えから、男性と女性の格差が大きい国です。
例えば、女性に選挙権はありませんし、スターバックスでは女性と男性のエリアは区切られています。さらに
サッカースタジアムは男性しか行くことができません。日本戦を見てみるとわかるのですが、サポーターはみんな男性なんですよね。
そして、サウジアラビアは世界で唯一、女性の運転が認められていない国でした。
度々国際社会からは男女差別だと批判の対象になっていましたし、TEDに出演していたマナル・アルシャリフ氏は女性の社会的地位の復活のために自ら車を運転したりと注目を集めていましたね。
そうした国内の動きや国際社会とのギャップを受けて2018年から女性の車の運転が認められることになりました。
今回写真をシェアしてくれた友人は女性なんですが、カシームという田舎町に住んでいて、どこかに行く際には必ず車が必要になります。
でも女性は運転できないため、専属ドライバーにお願いするか家族に連れてってもらうしかないんですよね。
話を聞いていると結構不便そうで都市部に住んでいる方はいいのかもしれませんが、地方に住んでいる人にとっては車は命。2018年からは女性も免許が取得できるということで、かなりフットワークが軽くなるのではないでしょうか?
オイルマネー脱却に向けて
サウジアラビアはアメリカ、ロシアと並ぶほどの世界最大の石油産油国、国益のほとんどはオイルマネーです。
しかし、時代はエコ。イギリスでは2040年からガソリン車とディーゼル車を販売禁止を宣言いていますし、フランスなども同様な動きを見せています。リーフのようなEV(電気自動車)が今後の主流になるのは間違いありません。
そこでサウジアラビアもオイルマネー脱却を図りたい、ドバイのような天然資源に依存しないような国づくりを目指しているんですよね。
そこでまずは国際社会との足並みを揃えるために、女性にも車の免許を与えたり、映画館を解禁にしたり(サウジアラビアは映画館がありません。)観光ビザの規制緩和を進めたりしているんですね。
今後もっと国際的に開けた国になっていくでしょうね〜。
イスラムの聖地メッカ!
メッカはサウジアラビア第二の都市ジェッダから、70kmほど内陸に入った場所にあります。イスラム教にとって最大の聖地であり、イスラム教なら人生で絶対に訪れなければならない場所です
毎年ハッジ(巡礼)の期間中は200万人近い人が世界中からメッカに訪れるのですが、今は国外の方は入れないシーズン。サウジの人にとっては今が巡礼のチャンスなんです。
というのも期間中モスク内はすごい人口密度になり友達曰く、事故が起きることも珍しくなくかなり危険らしい。
- 1990年7月2日 – 1,426人死亡
- 1994年5月23日 – 270人死亡
- 1998年4月9日 – 119人死亡
- 2004年1月1日 – 251人死亡
- 2006年1月12日 – 362人死亡
- 2015年9月24日 – 2,181人死亡
調べて見ると2015年には2000人以上の死者が出ています。これだけ事故が起きているのなら安全に巡礼できるように整備を進めてほしいですよね。お祈りに来て亡くなってしまっては本末転倒ですから。
金の装飾が美しい黒い建物はカアバ(KABBA)と呼ばれる正殿。メッカを巡礼する際にはこのカアバの周りを7回周るのがしきたりなんだとか。
カアバはキスワと呼ばれる特別な布で覆われていて、僕の友人の話だといい匂いがするらしいです。
メッカ内には数々のホテルがあるのですが、経済的に貧しい人やホテルに泊まりたくない人はこのようにモスクないで野宿する人もいるんだとか。
こちらはモスク内の巡礼コース。
巡礼するにも決まりがあってこれが、まあ大変なんです。
サファーとマルワという二つのポイントがあってその間を7往復します。
僕の友人は終わった後足がパンパンだったと言ってました。
五つ星ホテル!メッカ・ロイヤル・クロック・タワー
このホテルはメッカ内にある五つホテルのメッカ・ロイヤル・クロック・タワー。ビル部分は601mあり、現時点では世界で4番目に高い建物となってます。
時計部分は世界最大で、四方の各面は幅45メートル、高さ43メートル。イギリスにあるビッグベンの6倍の大きさにもなるというのだからびっくり。
そして建物のトップにはイスラムのシンボルである三日月型のオブジェが。中は特別仕様のお祈り部屋となっています。
夜にはライトアップされ華やかな雰囲気に。
200個のLEDでライトアップされた文字盤は1km以上離れた場所からでもその時刻を確認することができるそうですよ〜。緑に光るとところもサウジアラビアっぽいですね。
メッカ・ロイヤル・クロック・タワーは全部で7つのビルからなるホテルとショッピングセンターからなる複合施設となっていて中にはスターバックスやケンタッキーなど日本でもお馴染みのお店も入ってます。
ちなみに、サウジアラビアではスタバの値段が場所によって違っていて、クロックタワー内のスタバはものすごく高かったらしいです。(笑)
THE・中東という感じの金のアクセサリーの専門店も。
最後に
イスラムと聞くと、ISやテロなどマイナスイメージを持つ方も多いです。
確かに自爆テロを起こすような人たちはイスラム教徒である場合が多いし、トランプ政権もムスリムの入国を制限したりと、世界はイスラム教徒に対して風当たりは厳しいのも事実です。
でも中東で暮らす人たちにとってイスラムの教えはライフスタイルそのもの。日本とは全く違う世界がそこには広がっています。
今回の記事を通して少しでも中東文化に興味をもって頂ければ嬉しい限りです。
今回、貴重な写真を送ってくれたハヌちゃんには感謝です。次回は第二の聖地で白亜のモスクが美しいメディナに行く予定もあるということなので、またシェアしますね!
noteには、イスラムのしきたりである「ラマダン」の知られざる一面をシェアしています。
フェイスブックでシェアされたりと僕のnoteの中でも人気の記事となってますのでぜひごらになってください!
[blogcard url= https://note.mu/daiki_nomad/n/n5b0f8eea1c5d]
コメント