度重なる残業や休日出勤、育児に資格の取得や語学の勉強。
『○○しなきゃ!』という思考回路に支配され、慌ただしい日々を過ごしてはいませんか?
モノと情報に溢れた時代だからこそ、無駄を注ぎ落としそして自分が主体となったライフスタイルを送ること。
それがシンプルに人生を煌めかせる秘訣です。
そこで最近注目を集めているのがデンマーク発祥のヒュッゲ(hygge)という考え方。
このヒュッゲが欧米で人気に火がつき最近では書籍も多数出版されるなど日本でも注目され始めたデンマーク発のライフスタイルです。
今日は世界一幸福度が高いと言われているデンマークの人たちが大切にしているヒュッゲについてみていきたいと思います。
デンマークは世界一幸せな国?
デンマークが今注目されいるのは国の制度や働き方に対する考え方、風潮。そう言ったものが欧米や日本と違い、現代人が憧れるようなライフスタイルを送れているから。
2017年の世界幸福度ランキングでは惜しくも2位でしたが、世界で最も幸せな国というキャッチフレーズも付くほど、ハピネスに満ち溢れた国なんです。
なぜそこまで国民の幸福度が高いのかというと、社会福祉や医療、教育の水準が高くほとんどが国の援助でまかなえるため生活も精神的にも豊かに暮らせるから。
教育費が無料!
まず、デンマークは教育費が無料。私立の学校というものがなくほとんどが公立なので、幼稚園から大学まで全ての教育費が無料です。これは子供がたくさんいる家族などは嬉しい制度ですよね。
しかも、日本のように学歴社会ではないため受験戦争というものが存在しません。
そもそも、いい学校を出ていい会社に入るというレール自体が存在しないため学校のレベルが存在しない。
医者や弁護士など高度な知識と学力を要する学部入るには高校でいい成績をとる必要がありますが、一斉受験をしてテストの成績で学校が決まるようなことはありません。
しかも18歳からは国から約月8万円の援助がでるので親の元を離れて暮らすこともできるし、中には若くしてマイホームを買う人も少なくないんだとか。
医療費が無料
デンマークでは医療費や出産費用も全て無料です。(歯医者は自己負担)
デンマークの医療は2段階に分けられていて病気にかかるとまずは家族医を受診し、さらに治療が必要な場合はより専門的な病院にかかるというのが一般的な流れ。
例えるなら近所のクリニック行って治らない場合は大学病院に行くという感覚に近いかもしれません。
風邪のような軽い症状の場合は薬が処方されなかったりすることもあるようですが、その代わり例え治療費が1000万円もかかるような大きな手術を受けたとしても国が全額負担してくれるので無料。
大きな病気や怪我などをしても医療費に関しては全く心配いらないというのがデンマークなんです。
働きやすい環境。
デンマークでは税金を払ってくれる人を増やすため女性が出産後も社会に復帰できるようなシステムと風潮が出来上がっています
そして年収の3分の1が税金として引かれるので会社のために働くといったようにお金のために仕事をするという概念ありません。自分のために働く人や仕事が好きだから働くというモチベーションを持っている人がほとんどなんだそうです。
有給は年間で5週間、消化率は100%。ちょっと日本では考えられない数字ですよね。
ただ海外あるあるですが、仕事ができないとすぐクビになるそう。僕がいたオーストラリアでもバイトレベルですらすぐクビになるので、デンマークでもそのあたりはシビアかなと思います。
ただ転職のシステムも日本とは違い3年縛りのようなものないので、転職自体はしやすいのかなと。
ヒュッゲとは?
ざっとデンマークのことについてみてきましたが国がバックアップが素晴らしい。自殺率や離婚率が高いことなど課題もありますが、それでも世界一幸せな国と言われている理由がわかりますよね。
そんなデンマークで古くから大切にされている考え方がヒュッゲ(hygge)です。
ヒュッゲ(hygge)とはデンマーク語で居心地のいい時間や空間という意味で、デンマーク特有の概念であり考え方。
ヒュッゲを追求すればするほど、他の言葉では言い表すことができないんだそうです。
日本語で言うなら、くつろげる一時。といったところでしょうか?
家族や大切な人と一緒に時間を過ごしたり、ホットココアを飲みながら編み物をしたり、リラックスできて自分の時間を楽しむ。
このナチュラルでミニマリスト的な考え方が欧米などの先進国にウケ、最近ではトレンドになりつつありますね。
ヒュッゲを取り入れみよう。
ヒュッゲが注目を集めるようになったのは『幸せってなんだっけ? 世界一幸福な国での「ヒュッゲ」な1年』という本。デンマークの人たちにとっていかにヒュッゲが大事なことなのかがわかる一冊になっています。
この本の著書であるヘレン・ラッセル氏は世界一受けたい授業にも出演していましたよね。
ヒュッゲという概念を理解して自分の生活に取り入れることで、少しでも自分らしいライフスタイルが送れるはずです。
お気に入りのキャンドルを見つける。
デンマークの人たちにとっては欠かすことのできないキャンドル。
夕食の時は照明を落としてキャンドルを焚いて落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと食事をしたり、本を読んだり、安らぎの空間を作るために欠かせない存在です。
オシャレなキャンドルを用意したり、リラックスできるようには香り付きのものを使ったりお気に入りのキャンドル見つけてみましょう。
日光浴をする。
日の短いデンマークの人たちは貴重な日光を浴びるためにベランダでランチをしたりティータイムを楽しむのが日課。
日光を浴びると脳内ではセロトニンというホルモンが分泌されます。このセロトニンはリラックス効果があったり、安眠効果もあるので、天気のいい休日はベランダに出てティータイムを楽しんでみましょう。
ちなみに僕は毎朝はベランダでコーヒー飲むのが日課になっていて、じっくりと入れたコーヒーを片手にのんびりと朝の時間を過ごしているんですが、確かに安らぎます(笑)
ゆっくりと時間をかけて料理を作る。
料理をお腹を満たすために作るのではなくて料理を作る過程を楽しみながら自分が食べたいものを作る。これもヒュッゲの一つ。
料理をすることは医学的にも認知症予防になったりとその効力が認められているし、日光浴と同じようにセロトニンを分泌させることができるので、リラックス効果も期待できます。
食器にこだわりを持ってみたり、いつもの食卓に何かきらめきをプラスできれば最高です。
体を動かす。
室内にでのんびり過ごすことがヒュッゲと思われがちですが、ランニングをしたり、ダンスをしたり、適度な運動をすることもヒュッゲの一つ。
ストレスにならない程度の運動を心がけることで、身も心もリフレッシュできますよ。
楽しみを見つけよう。
ヒュッゲの本質は生活の中で小さな喜びを見つけることじゃないかなと僕は思います。日本では効率や損得勘定ばかりが先行してしまいがちですが、日々の生活の中で小さな喜びを見つけるようにするとライフスタイルもより良くなっていきます。
例えば、雨が降ったらや濡れるし、電車は遅れるし、やだな〜って思うより、水たまりで遊んでいた子供の頃のように雨の日が楽しく思えた方が幸せですよね。
レイングッズを買ったり、ビニール傘じゃなくてお気に入りの傘を持つようにすれば雨の日が待ち遠しくなるはずです。
そんな工夫を凝らすのもヒュッゲなのではないでしょうか?
自分中心のライフスタイルを送ろう!
デンマークの人たちは時間をコントロールすることが非常に上手だと言われていて、自分の時間を何よりも大切にしています。日本だとどうしても行きたくない飲み会に行ったり、断ると相手に悪いとか、嫌われるんじゃないかという思いが先行してしまい、人に合わせることをしてしまいがち。
人付き合いは大切ですが、”他人の人生を生きること”をやめない限り人生の幸福度は上がっていきません。
デンマークの人は自分が中心なので、やりたいことをやる人生というものを徹底しています。世間の常識や周りの人の目を気にしません。
特に働き方の違いはそのような部分が顕著に出ていると思います。日本も働き方が大きく問われている時代。本当にやりたい仕事はなんなのか?
そんなことをしっかりと考えることがこれからの時代大切になってきます。
ヒュッゲを生活に取り入れることで、自分の時間を取り戻す、自分の時間を大切にする習慣をつけていきましょう。